外壁材でよく聞くALCってなに??

ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)は、気泡を含む軽量なコンクリート製品の一種で、外壁材として使用されています。

・材料構成

ALCはセメント、砂、アルミニウム粉末、水、発泡剤を主成分とする軽量コンクリートです。アルミニウム粉末が反応して気泡を発生させ、これによって材料が軽量になります。

 

・製造プロセス

ALCはオートクレーブ(高圧蒸気器)で硬化させることが特徴です。オートクレーブでの高圧・高温の環境下でコンクリートが硬化することで、強度が向上し、耐久性が向上します。

 

・軽量性

ALCは通常、軽量でありながらも強度があります。これにより、施工の際には他の一般的な建材に比べて取り扱いが容易で、建物の構造物を軽くすることができます。

 

・断熱性能

ALCは気泡の存在により、断熱性が良好です。建物の外壁として使用することで、冷暖房の効率が向上し、エネルギー効率が向上する可能性があります。

 

・防火性

ALCは一般的に防火性が高いとされています。高温になっても比較的安定しているため、火災に対する耐性があります。

 

・施工性

ALCは切断や穴あけが比較的容易で、施工性が高いとされています。建物のデザインに柔軟性を持たせることができます。

 

・外壁材としての利用

ALCはその軽量性や断熱性能から、住宅や商業ビルなどの外壁材として使用されることがあります。外部の気候条件に対しても十分な耐久性を発揮できる材料です。

 

外壁としてのALCを使用する場合、建物の設計や所在地の気候条件、予算などを考慮して適切な選択を行う必要があります。